2004年5月の連休に須坂へ帰省した時に、毎朝食卓に出された自家製の梅漬けがとてもおいしく、子供達も喜んで食べてました。Uターン時にはかぁちゃんが梅を刻んで瓶詰めにして、おみやげに持たせてくれました。東京へ戻っても暫くはこの刻み梅漬けでお茶漬けなどを楽しみました。
で、本題ですが、この梅漬けを自分でも作ってみようと思い立ちました。
でわ、梅漬け&梅ジュース日記の始まりです。
2004年5月29日
連休明けからずっと心の片隅に梅漬けを作ろうと言う思いがあったが、市民農園だの雑多なイベントがあり、なかなか事を進める事ができずにいた。
この時期になると全国各地の青梅が店頭に並び梅酒や梅漬けを作る季節になる。ちょっと時期的には遅いかな?と思いつつも梅漬けを作る情報を得るためにサーフィンしてみた。カリカリな梅漬けを作ろうと思ったら、熟す前の固い梅にした方が良いと書かれているページがあったが、この時期の店頭に並ぶ青梅はどうなのかと心配していたが、しっかりとした青梅で黄色みがかった様な熟し始めのものはなかった。
1Kgのパックで\900前後のものを調子に乗って5Kgも買ってしまった。過去に購入していた梅酒用の赤蓋の広口瓶が3つほどあったので、それで作ろうかと思っていたが、小分けにするのはいまいちだし、ちゃんとした瓶(かめ)を買おうと思った。
かみさんがどこかのスーパで梅漬けのレシピを見たと言うので、生協やozamを回ってみたが結局なかった。
夜になって実家のかぁちゃんに電話して聞いてみた。梅の尻の部分にある蔕(へた)を一つ一つ丁寧に竹串などでとって、一晩水に浸けて灰汁(あく)を取ってから一粒ずつ塩を擦り込んで漬けるらしい。塩は粗塩が良く、加減は20%にするとの事。
一杯頂いてほろ酔い気分の中で一人で梅を加工した。。。5Kgもの梅となると流石に数も多くちょっち疲れた(-_-;)
30分ほどかかって蔕を取り除いたので、バケツを用意して灰汁抜きを始めた。
2004年5月30日
この日は、休日出勤だった。今同じ職場で仕事をしているO市さんに梅漬け作りの話をすると、梅ジュースを作ってみてはどうかと提案があった。O市さんも昔作った事があるらしく、とても好きらしい。2Fのサーバ室でOSのバックアップを取っている間にO市さんがWebから梅ジュースのレシピをいくつかプリントアウトしてくれた。
作り方は簡単で、灰汁抜きまでは同じで、その後は梅と砂糖を1:1の割合で瓶に入れて2週間ほど放っておけばできるらしい。
夕方帰宅して、早速梅漬けand梅ジュース作りを再開した。
昨晩から灰汁抜きをしていたバケツを見ると、なんだか緑だった梅が全部黄色く変わっていた。時間をかけすぎたのかと心配したが、たかだか梅なんであまり気にせずにやろうと思った。それにしても一晩水に浸けておくだけでがらりと色が変わってしまうなんて。。。恐るべし梅
O市さんの話を聞いて梅ジュースも作る事にした。で、梅漬けを3Kg、梅ジュースを2Kgにする事にした。
梅漬けを作るための瓶を買いに狛江にあるUnidyまで出かけてみた。東宝日曜大工センターも近所にあるけど、割高なので緊急時以外はUnidyか希にJ-Martへ行く事にしている。
陶器でできている茶色い瓶は、高価で\5,000位する。昨今の減俸で生活が苦しくてとても趣味の梅漬け作りのために\5,000はかけられないので、諦めてプラスティックの安い容器にした。本当は陶器のが欲しかったんだけどね(`へ´)
Unidyから戻って今度は、近所にオープンしたキッチンコートへ砂糖と粗塩を買いに行った。梅ジュースのための砂糖はネット上のレシピによれば、氷砂糖、上白糖と書かれており、O市さんはグラニュー糖で作ったと言い、結局どれを使ってもたいした変わりはないと言う結論になった。で、氷砂糖は溶けるまでに時間がかかるのでじっくり梅エキスを抽出できるんだろうけど、嵩張るのでとても2Kgの梅と氷砂糖を瓶には入れられないので、グラニュー糖を選んだ。
※いつのまにかデジカメの設定を白黒に変えてしまっていたみたいで、せっかくの写真が白黒になっちまいました(-_-;)。。。。これからは気をつけないとね。。
左は、一粒ずつ丁寧に粗塩を擦り込んで漬け物樽へ入れた状態。右は空気が入らない様にラップで覆った状態。この後で3.5Kgの重石を乗せて2週間程待ちます。

梅ジュースは、2Kgの梅と2Kgのグラニュー糖を入れるとちょうど一杯になります。

2004年6月1日
梅を漬けてから2日が経過した。今日は休日出勤の代休を頂いたので、先日は白黒だったし、カラーで撮影し直してみた。
梅ジュースの方はすっかりグラニュー糖も溶けてしまい、下に沈殿してしまった。撹拌しようと思って上下に振ったら蓋の隙間から漏れてしまった。振る時は横に振るしかないね。

梅漬けの方も段々梅酢が出始めて来た。まだまだ、これからだね。
2004年6月20日
梅を漬けてから20日程経過してしまった。本当はもっと早く取り出した方が良いんだけど、休日はなかなか忙しくてつい忘れてました。
砂糖との浸透圧の差ですっかり梅エキスが出ました。右側の萎んだ梅はエキスが出きった状態です。これを丁寧に濾してペットボトルへ入れれば完成です。梅は菌などに弱くデリケートなので、ペットボトルも熱いお湯で消毒してから入れた方が良いです。砂糖の濃度が高いのであまりカビは発生しないですが、ペットボトルのキャップの縁なんかはカビやすいので気をつけましょう。
早速頂いてみましたが、とても爽やかな味わいでおいしかったです。啓汰君も大喜びでした。これほど簡単にできるのなら毎年作っても良いですね。完成後は冷蔵庫へ入れておけばずっと保存できます。


2004年8月15日
梅漬けの方は紫蘇を加えて見事に色づきました。余分な梅酢を捨てます。

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